スケッチ(パース)をササッと描ける設計担当

ハウスメーカーの設計担当は、建築関係で食っているくせに絵がヘタな奴が結構います。

そもそも絵がうまく、デザインやプレゼンテーションに素晴らしい能力を発揮できる人は、ハウスメーカーなんかに就職しないで、アトリエ系設計事務所や大手ゼネコンの設計部、大手組織設計事務所に就職します。
ハウスメーカーに就職する学生は、ちょっとおこぼれ感のある学生も多いのは事実です。
それでももともと絵が上手い人もいますが、ヘタな奴もかなりの割合でいます。
そしてそのヘタさを改めようとしない奴が問題です。

設計担当と仕様打ち合わせをしていると、お客さんにとっては立体的な仕上がり方がわからないことがたくさん出てきます。
ハウスメーカー側の担当者たちは慣れていますからわかっているのですが、お客さんたちは大抵の場合、図面を3D的に捉えることはできません。
そんなとき設計担当が、パース(遠近感のあるスケッチ)を片手間で描いてくれたりすると、一気に仕上がりのイメージが湧き、打ち合わせもスムーズにいきます。
それに加えて、人前で絵が描かけるってちょっとカッコイイのです。
ご主人よりも奥さんが、さらりとスケッチを描いてみせる設計担当のことを気に入ってしまいます。
そしてこのスケッチは決して、うまく描く必要はないのです。
なんとかこの打ち合わせの間に、疑問点やモヤモヤを解消して欲しいという、設計担当のココロが伝わってくればいいのです。

いまどき、コンピュータの力を借りれば、本物と見まごうようなCGだって作れます。
でも、いちいちパソコンにデータを入力していれば、その間お客さんは手持ち無沙汰になってしまい、変な空気になります。
そうならないための配慮ができる設計担当は、設計でもちょっと気の利いた提案をしてくれる可能性が高いのです。

コンピュータの力を借りるという点では、いまやハウスメーカー各社は簡易プレゼンのシステムくらいは持っていますので小綺麗な3Dイメージは営業マンでさえ作成して提示できます。
でも敢えて、目の前でスケッチを手書きして、お客さんの理解を助けようとするその姿勢が大切なのです。
なかには自分の絵に自身がなく、パソコンで作成したスケッチばかりを見せる設計担当もいるかもしれません。
それはそれで、逆に間違いが無いのでいいのかもしれませんが、やはり人間味というか温かみが希薄なのは否めません。

いくら絵がヘタでも、建築のスケッチは手順さえ覚えれば、実は誰でも描けるようになります。
そのちょっとの努力を惜しむような設計担当は、はっきり言ってイマイチな設計担当です。
きっとあなたの家の設計でも、わからないように手を抜きます。

建築の世界は、どんなにIT化が進んでも、根本は泥臭いものなのです。手で描く事は基本中の基本です。
特に住宅建築の世界は人間同士のせめぎ合いです。アナログ的な思考は無くなりません。

「上手な絵」が描けない設計担当でも、「わかってもらおうとする絵」が描ければそれでいいのです。

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