このタイミングで、よくもまあ、そんなことが聞けたもんですね

ハウスメーカーで設計をやっていると、極稀にではありますが、こっちがあっけに取られる質問をされることがあります。

今このタイミングで、その質問をするの?っていう類のものです。

これまでの自分の頑張りを全否定するような、体中の力が抜け、毛穴という毛穴からいろんな体液が漏れだし、生命を維持できなくなっていくような、そんな感覚を味わわされます。

本当にあった質問の例をご紹介しましょう。

契約から仕様打ち合わせを経て、間取り、外観、内装、設備、照明器具、カーテン、外構工事の仕様までぜ~んぶ決まり、あとは着工前の最終確認。ハウスメーカーならではの、図面や仕様打ち合わせのたっぷりとした資料を用意し、お客さんに対して「こんだけ決めたんですよ。肝に銘じてね」という決意表明のための証拠を提示して、打ち合わせでこれだけコストアップしましたけど、いちいち承諾を得て上がった分だから文句無いでしょ、さあ、承認のハンコをいただきますよ、という段階で、お客さんの口から

「ところで、あたしんちは、木造だよね」という超最終兵器が発動したのです。

え?ええ?ええええええええええ?!

鉄骨よ、鉄骨。
真っ黒の錆止めが塗られた、鉄の骨ですよ。
木の香りは皆無の、ザ・工業製品であるところの、鉄骨造ですよ。
磁石がめっちゃ引っ付くアレですよ、アレ。
え?何で今聞くの?
え?契約したんだよね、あなた?
契約書、読んだ?
っていうか、営業マンもオレと同じように固まってんじゃねえよ!
オマエがちゃんと説明してなかったんだろ、このカス野郎!!!
まさか、現場も見せてねえのかこのオタンコナス!トーヘンボク!
もし木造が良いって言われたら、いろいろ、っていうかほとんどやり直しなんですし、おすし。

とわずか、1秒の間に脳みそが猛スピードで回転し、思いつく限りのネガティブイメージが弾けます。

でも、固まりっぱなしでも何も進展しないので意を決して、
「て、鉄骨造ですが・・・(何か?)」
とよれよれの声色でお伝えしたところ、
「あーそういえば、そうだったよね。よかった。現場もよろしくおねがいしますね」だってさ。

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
「よかった」じゃねえよ、「よかった」じゃ。
寿命が5年縮んだじゃねえか。
っていうか、営業マン、息してねえぞ

ってな事件がありました。

こればっかりは、お客さんばかりが悪いわけではないので、なんともスッキリしませんが、どっちにしても、自分が頼んだ住まいの構造が何なのか、はっきりわかってて欲しいなあ、と切に願うのです。(弱気)

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