胃炎について知っておきたいこと

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photo credit: mikebaird via photopin cc

胃の病気で最も多いのが胃炎

胃の病気で最も多いのが胃炎です。胃炎には急性胃炎と慢性胃炎があります。

急性胃炎は原因を特定しやすい病気

薬剤やアルコール、暴飲暴食、サラリーマンが必ず抱えているストレス、等々の刺激によって、急激に胃の粘膜の発赤、出血、びらんを生じる状態を急性胃炎といいます。

とくに所見の激しい物は、急性胃粘膜病変と呼んでいます。

原因が特定しやすいというのは、例えば食中毒も急性胃炎の症状に基いているため、最近食べたもの、飲んだものなどから、吐き気や不快感の原因が突き止めやすいのです。
イカの刺身などを食べた後に胃が痛くなったりするアニサキス症も急性胃炎に分類されます。

ピロリ菌感染による急性胃炎と同様の所見が見られることもあります。

つまり、最初に書いたような思い当たる原因があり、吐き気、上腹部の不快感や痛みがあれば、内視鏡で検査するまでもなく急性胃炎であると言えます。

ただし、胃潰瘍や十二指腸潰瘍であるかどうかは、内視鏡で検査してみないとわからないため、状況に応じて精密な検査が必要となります。

急性胃炎は、その原因となるものを取り除くことで病状は改善します。

前述のアニサキス症の場合は、寄生虫を取り除けば劇的に病状が改善します。

薬剤による急性胃炎は、薬剤の服用をやめます。

他にも、急性胃炎の症状を早く取り除いたり、消失させるためには、胃の粘膜を保護する薬剤の服用、さんを中和する制酸剤、胃酸の分泌を止めるH2ブロッカーの服用などが効果的です。

慢性胃炎ほど便利な言葉はなかった

ピロリ菌の存在が確認されるまでは、胃の不快感により内視鏡検査を行っても胃潰瘍や急性胃炎の症状が見られない場合は、「慢性胃炎でしょう」と診断する医師も多かったようです。

医師としてもはっきりした診断根拠がなく、また、患者側もそれほど重症でないと理解するため、慢性胃炎と診断すれば、または診断されれば医師も患者もそれぞれハッピーだった時代もあったようです。

さらには、加齢にともなって慢性胃炎を生ずるのは仕方のない事と思われている節もあったようです。

しかしピロリ菌の発見とその後の研究により、ピロリ菌が胃の粘膜に感染するとすべてに慢性胃炎を引き起こし、長期感染によって胃粘膜の萎縮を引き起こし、最悪の場合胃癌へと進行することがわかりました。

慢性胃炎の際に見られる症状は、上腹部不快感、膨満感、食欲不振などです。

逆に、これらの症状だけでは慢性胃炎であるとして診断することは極めて困難です。

また、慢性胃炎においても急性胃炎のような吐き気や上腹部の痛みを感じる場合もあれば、まったくの無自覚な場合もあります。

結局、慢性胃炎で症状が見られるかどうかは、いまのところ解明が進んでいないのです。

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