ピロリ菌と食塩と胃がんの関係

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ピロリ菌と食塩と胃がんの密接な関係

食塩と胃がん

胃がんと食塩の関係は古くから知られていて、日本では、東北地方や北陸地方などの食塩の摂取量の多い地域では、沖縄のような摂取量の少ない地域より、胃がんの発生が多いと言われていました。

日本も含めた諸外国での、食塩の摂取量と胃がんによる死亡率を検討した研究によると、食塩の摂取が多いほど、胃がんによる死亡率が高くなる、正比例の関連がわかりました。

アメリカやデンマークのような、食塩の摂取量が少ない国では胃がんによる死亡率は低く、日本や韓国、中国のように食塩の摂取量が多い国では、胃がんによる死亡率は高い結果が得られました。

一方で、上記のような関連性がわかってはいたものの、動物実験で明らかにできるまでには至っていませんでした。

ピロリ菌と食塩と胃がん

食塩の摂取量と胃がんによる死亡率の関連を動物実験で裏付ける研究において、ピロリ菌感染との関連性も研究されました。

その結果、ピロリ菌感染があると、食塩の濃度が増すごとに胃がんの発生率が高まることがわかったのです。

逆に、ピロリ菌感染のない検体は、胃がんがほとんど発生せず、この実験によっても、胃がんの発生とピロリ菌感染の深い関連が示されました。

胃がんの発症と年齢層

日本では団塊の世代やそれ以前の世代は、ピロリ菌感染率は実に80%を超えています。

つまり、この世代が食塩を摂り過ぎることは胃がんの発生に直結すると言ってもいいくらいです。

一方若い世代はピロリ菌感染率が少なく、食塩を多く摂ることによる胃がんの発生可能性はかなり低いと言えます。

ただ、ピロリ菌感染による発がんのメカニズムはまだ十分には解明されていないため、今後の研究の成果が待たれます。

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